No.5「Ad astra」
神撫会からの卒業記念メダルには「学燈(学灯)」と共に文字が刻まれています。
ラテン語で「Ad astra」アド アストラ
大正15年(1926)3月1日発行の同窓会誌「神撫臺」第1号にメダルについての詳しい説明があり、「ミニ校史2010」に紹介されているので、そのまま掲載したいと思います。
1.外郭の神鏡形は智の象徴
2.Ad astra(ラテン語)は、Ad astra per aspera 即ち To the stars through difficulties の意味である。つまり吾人の希望を表したるもの。したがって最上の星は北極星、他は北斗七星である。
3.学燈は三中の意味で、焔の基にある玉は徳の象徴である。而して焔の揺れたるは処世を意味したものである。
4.学燈の上に立てる剣は勇の象徴で、直立せるは主義一貫を意味したもの。
5.3本の線は三中の意味で、その縦に並列するは、本校の永遠に発展することを表示したものである。
6.全面の組み立ては、豊富な智力を獲得した神撫会会員は徳を基礎として社会に立ち、焔の燃ゆるが如き熱烈の活動を続けて行くが、よく社会の現状に協調して円満な社会生活を遂げて目的に到達するの意である。
このメダルには三中の精神や神撫教育の真髄が詰まっている気がします。校歌では「星に到らむのぞみもて」と歌われていますね。
「♪ 仰ぐ神撫の峯高き 頂をさすみちの崎嶇 星に到らむのぞみもて
掲げつとむる学灯の 光がてらすあこがれの 夢多き身のわれらかな ♪」
メロディーを覚えていらっしゃいましたら歌ってみてください。
長田高校の校章と校歌のページ(音がでます)
昭和51年までの育友会の記念品にもさまざまな形で「Ad astra」のデザインが使われています。
次回は「仮事務所のご案内」