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ご意見 回 答
(1)設計コンセプト等について
1 創立100周年の記念に、そして次の100年を見越して、在校生にも卒業生にも永く愛される建物となることを願います。決して余裕があるとはいえない学校敷地内に建設するからには、特に在校生が日常的に気軽に利用できるような設計・運営となるよう希望いたします。 (仮称)100周年記念会館は、皆さまの貴重なご寄付によって建設するものであり、単なる記念物や卒業生のためのラウンジ的な同窓会館ではなく、在校生、卒業生、PTAなどの活動に幅広く活用いただける施設とすることを目的としています。
 まさにご意見にあるように、「幅広い年代の」「誰もが使いやすく」「入りやすい、入りたくなる」「つい立ち寄りたくなる」会館、「長田のオリジナリティあふれ」「世代間の交流ができるような」「新しい何かを生み出すことができる」会館とすることは、われわれが考える設計コンセプトと符合するものです。
 また完成後は兵庫県に寄贈し、学校施設の一部として維持管理されることとなるため、在校生が学校生活を送る上で有益な施設とすることがとりわけ重要であると考えており、さらに卒業後の思い出の場ともなるような施設づくりを目指します。
 具体的なつくりとしては、現在だけでなく将来の様々な活動や利用に柔軟に対応できるよう、できるだけ単純な平面計画とするとともに、外部からでも内部の様子がよく見通せ、誰もが入りやすい開放的な雰囲気の建物となるよう心がけていきます。
 また、外観のデザインは、長田生としての誇りを喚起し、愛校心の醸成に繋がるよう、また母校の一部として末永く愛され活用されるよう、創立100周年の記念にふさわしい象徴的なものとしてまいります。

 
ご質問にある「コレクティブルーム」は、個人、グループを問わず、展示や談話、自習、交流行事等に自由に使っていただくことを想定しており、既存の教室では行いにくいゼミ形式の授業にも対応できるようなつくりとしています。「コレクティブ」という言葉は辞書では「集合的なさま・組織的なさま」を意味する言葉ですが、共同体やチームが集合的、機動的に活動している意味として使われることが多い言葉で、そのような「みんなが集まる場」となることを願って名づけた呼称です。
 学校の歴史や文化を感じながら、既成の概念に捉われることなく新しい人と人の繋がりが生まれ、在校生と卒業生からなるコミュニティがより発展していくことへの期待を込めています。
2 印象的な会館の提案を有難うございます。現役生徒の居場所ともなる会館が生き生きと使われ親しまれる姿が見えるようです。使いやすく素敵な、そして同窓生・現役生の皆が誇りに思える会館の実現に向けてよろしくお願い申し上げます。
3 展示スペース、メモリアルウォール、がふんだんに取られているので、長田のオリジナリティ溢れる空間を、その時々に合わせて作り出せる点が素晴らしいと思いました。
4 孫の年代の若い長田高校生がどのような高校生活を送っているのか、どんなことを考えているのか、世代間の交流ができるような素晴らしい場所が誕生することを期待しています。
5 校舎とは雰囲気の全く違う建物ができることで、学校全体が変わったりすればいいなあと思ったりしました。そのためには、建物が普段から多くの人に使われる必要があるんだと思います。その使われ方も授業や部活などの普通の学校行事だけでない多様な使い方ができれば、長田高校自体が大学のように自由で楽しい、新しい何かを生み出すことが出来る場所になるんじゃないか?と漠然とですが想像しました。
6 開かれた空間にするというコンセプトが大変良いと思いました。幅広い年代の卒業生から現役生までが利用しやすい施設にしてもらいたいと思います。
7 在校生に授業・部活等で有効に活用してもらいたいと思います。そのためには、原案のようにフリースペースを多くとり、明るい部屋とするのがいいと思います。
8 斬新なデザインが100周年記念会館としてとてもいいと思いました。誰もが使いやすい、愛される記念会館になることを願っています。
9 ガラスを多用した透明感のあるとてもきれいな建物ですね。外から中がよく見えるので、とても入りやすい、入りたいと感じます。
10 お洒落で機能的で、つい立ち寄りたくなるような建物ですね。
11 100周年記念会館を我々OB/OGが利用しやすいような環境作りが大切だと思います。OB/OGが気軽に出入りできる環境になっているかも気懸りです。
12 2階の講義室にも、前の斜め屋根のお陰で、大きな窓が作られているんですね。お日様がたっぷり入ると、授業の中でも討議がはずみそうです。
13 内部も窓が大きくてとても開放感があり、気持ちの良い空間のようで、竣工式典のようなものがあるのでしたら、半世紀以上ぶりに是非母校を訪れてみたいと思います。
14 モダンな新校舎の、更に先ゆく斬新なデザインに、同窓生としてとても誇らしい気持ちになりました。
15 強い意志を感じる素敵な建物だと思います。
16 卒業生として、また最近まで在校生だった者として、今の長田高校にこのような建物が新設され長田生がどのようにこれを活かしていくのか、とても楽しみです。
17 100周年記念会館 基本計画案に賛成します。良いと思います。
18 1階のコレクティブスペースはどのような位置づけなのでしょうか?コレクティブという言葉に馴染みがなくて…。
(2)記念会館建設の趣旨について
19 そもそもハコモノの記念館を建築することに対しては反対意見を述べさせて頂きました。とはいえ、不本意ながら建てることに決まったようですから、めったにしか足を運ばない卒業生のための堅苦しく閉鎖的な施設ではなく、是非現役の学生たちが弁当食べたり、おしゃべりしたりして出入りしやすいようなオープンな施設にしてほしいものです。 (1)設計コンセプト等について、にもありますように、この会館は単なる記念物や卒業生のためのラウンジではなく、学校、在校生、卒業生、PTA等長田高校に関係する多くの方々にとって、有益かつ親しみやすい施設となるよう計画・建設してまいりたいと考えています。
 記念会館の建設は、平成22年の創立90周年の際に計画され、すでに一部の卒業生からの募金もいただいている中、まだ実現に至っていないという経緯があります。その後、平成29年度神撫会総会において、創立100周年を迎える2020年を目標に、会館建設を実現していくことが意思決定され、具体的な検討を本格的にスタートし、昨年3月にプロポーザル方式による設計者の選定を経て、基本計画の策定を進めてきたものです。
20 100周年に何をするかとのことでの結果として記念会館の案が出たのでしょうか?他にはなかったのでしょうか?現在もしくは今後長田高校にとって本当に必要なものを作っていただければ幸いです。
(3)会館の位置、アクセスについて
21 敷地の奥にありますが,容易にアクセスできるのでしょうか?
高校の建物の間を通るので,部外者が立ち入るのは制限があるように思っています。あるいは,裏から入るルートがあるのでしょうか?
会館の位置につきましては、会館自体に必要となる規模や機能に加え、既存校舎の配置など長田高校、長田商業高校、青雲高校の3高校が同一敷地内に存在するという現状を踏まえて、複数の配置案を比較検討した結果、今回の基本計画案のとおりの配置とさせていただきました。
 ご指摘のとおり、学校敷地全体から見れば少し奥まっていますが、正門、東門いずれからも比較的スムーズにアクセスできます。今後、在校生だけでなく卒業生等の方々が気軽に立ち寄り、利用いただけるような施設の計画、運営方法を検討してまいります。
22 敷地の一番奥ですから、OBが自由に出入りできる施設ではないのですね。
23 敷地の一番奥で学校外からは見えないのが残念です。敷地外からよく見える場所に建てられたら、長田高校のイメージまでもアップするような気がします。
24 東側からの見え方として、会館に近づくにつれ入り口の存在が次第にわかる、わかりやすさも大切にしていただきたいところです。
(4)外観デザインについて
25 壁の向こう側にある建物のボリューム感を感じさせるデザイン上の工夫はできないものでしょうか? 記念会館へのメイン動線である学校正門からアプローチした場合に東側外壁面が最初に目に入りますので、ご指摘いただきましたとおり建物東面のデザインに関しては十分に配慮して今後の設計を進めていきたいと考えております。
 記念会館の夜間の見え方に関しては、建物東側の「Ad Astraの壁」とエントランスラウンジの上にかかる勾配屋根面に、内部の照明の明かりが漏れ出すことで、柔らかな光に包み込まれた象徴的な吹抜けエントランス空間となるようなデザインを計画しています。
 このようなデザインも、外部から内部の様子がよく見通せ、誰もが入りやすい開放的かつ象徴的な外観デザインを意図した結果であり、会館が末永く愛され、活用されていくことを目指すものです。
 
またメモリアルピクチャーウォールは透明アクリル板に卒業写真を転写したものですので、夜間に会館利用がある場合、室内の明かりにより写真が屋外からも(反転して見えることになりますが、)視認することができます。また室内の光が屋外へ漏れ出すことにより、夜間の校舎裏の駐車場も現在より明るくなって、学校敷地全体の中での死角を減少させる防犯上の効果も発揮するものと考えております。
26 Ad astra の壁を象徴的な壁として存在感を持たせることが外観デザインの主要な設計意図と感じました。この壁の東面のデザインが大切と考えます。(残念ながら計画案パースには示されておりませんが)
なぜなら高校正門からピロティを抜けてきた人が真っ先に見る同窓会館の姿が東面だからです。この壁の東面にプロポーションのいい窓があるとか、緊張感のあるスリットが切られているとか、会館名がデザインされて表示されているとか・・・会館の第一印象がこの壁で決まります。ピロティを抜けてきた人が真っ先に見る第一印象からすると、このプランを東西反転させる方がいいのではないかとも考えましたが、テニスコートやプールの喧騒を遮るという機能を壁に持たせるとお考えではと推察しますので、壁をしっかりデザインしていただければいいかと考えるに至りました。
27 テニスコート側からのパースも見てみたいです。
28 あまり夜に使うことは少ないのかもしれませんが夜景のスタディも御願いします。
29 ガラスを多用した透明感のあるとてもきれいな建物ですね。外から中がよく見えるので、とても入りやすい、入りたいと感じます。(再掲)
30 2階の講義室にも、前の斜め屋根のお陰で、大きな窓が作られているんですね。お日様がたっぷり入ると、授業の中でも討議がはずみそうです。(再掲)
31 独特な見た目で印象的なこの会館の完成が待ち遠しいばかりです。これからもさらに計画を進めて、より良いものが来年つくられることを心から願っております。
32 外観がスッキリ、おしゃれで良いと思います
33 素敵な記念会館の完成を楽しみにしております。
(5)バリアフリーについて
① エレベーター
34 使う機会は少ないかもしれませんが、重量物の運搬や年配のOBのためにエレベータがあれば助かるのでは? 本計画建物には、法令(「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」及び「兵庫県福祉のまちづくり条例」)により、「エレベーターその他の昇降機」の設置が義務付けられます。
 しかし、エレベーターを設置する場合は、既存校舎との合計の床面積が2000㎡を超えているため、内部で車椅子の転回に支障がないものとするなど、厳しい基準が適用されてしまいます。そのため、設置には相当なコスト、スペースが必要となり、エレベーターの設置はかなり難しい状況です。
 ただし、法令上はエレベーター以外の「その他の昇降機」でもよいとされていることから、階段壁面沿いに上下する車椅子用階段昇降機の装置を予定しております。
 なお、機材等の搬入についても一定の重量の範囲内であれば、これを利用することが可能です。
35 2階へ上がる手段は階段だけでしょうか?障害者、高齢者の方も不自由なく来られるようにエレベーターなどの設備は必要ではないでしょうか?
36 わずか2階建てですが、エレベーターは必要だと思います。車椅子の方もいらっしゃいますので、高齢者や障害をお持ちの方への配慮もしていただければと希望します。
37 1階からの機材搬入の手段は何かあるのでしょうか?
② 車椅子用トイレ
38 車椅子のトイレへの配慮もお願いします。 会館内に設置できることに越したことはありませんが、限られたスペースと予算の中での整備は困難であり、近接する体育館に、兵庫県福祉のまちづくり条例の基準に準拠した身障者用トイレがありますので、そちらのトイレをご利用いただきたいと考えています。
(6)内部の設計について
① 2階特別教室兼会議室
ア.空間
39 (天井の)斜めの直線的な造形は、かえって飽きがくるように思います。垂直水平や曲線の方が安定感があるように思います。 現在のデザインは、長田高校同窓生が「一つ屋根の下」に集う空間をつくるにあたり、象徴性を持つ頼り甲斐ある大きな「Ad Astraの壁」、そこから斜めに下がって室内空間を包み込み守るような大屋根という2つの要素によって、建物全体をシンプルにデザインしようとしたものであり、この考え方が天井の造形に直接的に現れたものです。
40 特別教室よりもホールにした方が使い勝手がよいのではないかと思います。 学校授業や課外活動などの様々な活動での利用を想定しているため、ホールとして固定化してしまうことは考えていません。
 特別教室兼会議室は最大定員90名程度の規模ですが、机椅子の配置により講演、会議、教室といった様々な集会機能にも対応した空間とできるように考えており、小ホール的な利用も十分可能な計画としています。
イ.出入口
41 2階は授業や講演等での利用を考えているとのことですが、先生や講師のアプローチ用に出入口があってもいいのでは?と思いました。屋外階段への出入口部分を廊下に取り込むことは難しいのでしょうか? 2階特別教室兼会議室への講師入口に関しては、今後の設計の中で検討してまいりたいと思います。
42 2階のホールの講師入り口が外部から入るように見えます。
43 2階で講演会等をする際の演者のアプローチを考えると演台東側の扉を出た部分まで屋内にした方がよいのではないでしょうか。
ウ.可動式間仕切り
44 特に2階については、用途に応じて大小柔軟に使い分けられるような構造としてほしい。 大空間を少人数でも使いやすい小さな空間(部屋)へ分割する方法に関しては、工事予算や利用形態を鑑みながら、今後の設計の中で検討してまいります。
 ただ、2階の天井は高さが相当あり、さらに傾斜していることから、床から天井までを完全に区切る可動式間仕切り壁(スライディングウォール)の設置は、コストも相当大きなものとなることが予想されます。そのため現段階では、2階スペースを小さく区切る場合は、自由度の高いキャスター付間仕切り(簡易パーテーション)で対応することを第一の案として想定しています。
45 いろいろな人数・用途で使えるように会議室内に可動式仕切りの設置・ドアの増設はできるのでしょうか。
エ.収納スペース
46 2階のスペースには収納場所がありませんが,配置される机や椅子はは,折りたたみ式や重ねて省スペースにできるものなのでしょうか?イメージ図と平面図で机が違うのが気になりました。 限られたスペースの一部を固定化された壁で倉庫として区切ってしまうと、有効面積がかなり減少してしまうことや、倉庫に机・椅子を出し入れするのにかなりの時間と労力を要することから、利用形態に応じて教室型で並べたり、部屋の周囲や一角に集めたりする方法を想定しています。使わない備品を部屋の一角に集める場合は、キャスター付間仕切り(簡易パーテーション)などで目隠しすることも可能です。
 このため備品等を選定する際には、そのような利用に適した移動、集積が容易な机・椅子を選定していきたいと思います。
47 2階特別教室兼会議室には、机・イスの収納スペースが必要ではないでしょうか。「授業,講演,会議,展示会など様々な利用シーンに対応…」とありますが、展示会等に使うのであれば机・イスが邪魔になる気がします。
48 2階のテーブルと椅子は出したままなのでしょうか。最低限の倉庫があってもよいのではないでしょうか。
49 2階はオープンスペースとして利用できるよう机やイスを収納することは可能でしょうか?
50 2階のホールには倉庫が何らか必要ではないでしょうか?
オ.設備
51 2階大会議室の音響性能はどの程度のものになるのでしょう? 音響性能を確保するための特別な設えはありませんので、本格的な音響効果は期待できませんが、アマチュア的な利用には問題ないと思われます。
 ただし、外部に対する遮音性能は一般的な講演、教室利用程度としており、吹奏楽や電子楽器などの大音量使用での利用には近隣等への影響を確認いただく必要があります。
 備品等については、プロジェクター、マイク、スピーカー程度の設置を想定して設計しています。なお、4200ルーメン以上の明るさを持ったプロジェクターであれば、一般的には室内を暗転せずとも問題なく機能します。
52 AV関係の設備はどのようなものを用意されるのですか?
53 講演会ではプロジェクターを使用することも多いので、投影するスクリーンや、補助的な液晶テレビの設置が可能なような工夫はしておいても良いと思います。
54 部屋をカーテン等で暗くするときに上手く暗くできるような工夫があれば良いと思いました。
② トイレ
55 1階のトイレの配置についてですが、メモリアルピクチャーウォールの写真のすぐ隣にトイレの入口が見えてしまうのは少々興ざめではないでしょうか。倉庫の入口と、面を入れ替えた方が見た目が良いと思いました。 トイレ及び倉庫の東側の凹型のスペースは小規模のセミナールームとしての利用を想定しているためトイレの出入り口を南面に配置しております。一方でご指摘の通りコレクティブルームに面することになるため、それに相応しいトイレ出入口デザインとしてまいります。
56 トイレの個数はいかがでしょう?2階のホールのこともありもう少し要りそうな気がします。 トイレや手洗器の個数に関しては利用想定状況を今後検討する中で改めて検討してまいります。
③ 上下足
57 建物内土足と聞きました。建物をきれいに長持ちさせるためにも、使用の幅を持たせるためにも土足はやめたほうが良いと思います。 室内を上足化した場合、玄関部に100人分の下足箱や大人数が一斉に靴を脱ぎ履き可能な規模の玄関スペースを設ける必要があり、350㎡程度の床面積の中では、1階部分の有効面積や展示面積がかなり減少してしまいます。
 また現状において在校生は校舎内を土足で日常生活しているため、記念会館も気軽に利用してもらえるようにという設計コンセプトから、同様に土足利用としています。
 そのため床の素材は、土足利用に対しても十分耐久性のあるものを選定するよう設計いたします。
58 既存の校舎との差別化のために土足厳禁にするのはどうでしょうか。土足可である既存の校舎では行うことのできなかった活動が新しくできるようになるかもしれませんし、靴を脱いだ方が気持ち的に落ち着いて何かに取り組むこともできるかもしれません。そのために、1階を外より一段高くして、また玄関をつくり靴箱を置くためのスペースを確保しておくのはどうでしょうか。長田高校の校舎全体でみたときに、利用の幅が広がるように思いました。
59 他の方のご意見に、土足禁止がいいとありましたが、少なくとも1階は誰でも自由に気軽に入れるように、靴のまま入れる方がいいような気がします。
④ 換気
60 外観イメージを見る限りでは容易に換気ができない窓形状に見えます。メモリアルピクチャーウォールの下部とトップライトなどを開閉できるようにし、換気を行なえるようにしてはいかがでしょうか。 ランニングコストや環境への配慮から、春秋といった中間期にはできるだけ自然通風を利用できる空調換気計画にしていきたいと考えています。
 また外壁の断熱性能に関しても同様の観点から予算の範囲内で出来る限り配慮したいと考えており、今後の設計の中で留意してまいります。
61 窓の開閉はできるのでしょうか?屋根や西側の壁からの輻射熱で2階に熱気がこもると思います。断熱性能に配慮いただき屋根付近に換気ガラリを設ける、若しくは廊下側の建具を開閉できるようにし、トップライトを利用して換気できるようにするといいかもしれないですね。自然の風が抜ける建物になるといいなと思いました。
⑤ その他
62 会館と青雲高校の離隔があまりありませんが、延焼のおそれのある部分は発生しませんでしょうか。今後防火戸の基準が変更となるため、ご検討されている透明感のあるイメージと異なってしまうかもしれません。 建築基準法の規程により一定の防火対策が必要な「延焼のおそれのある部分」が一部発生しますので、法令等の基準に配慮しながら現行デザインイメージを実現するよう設計してまいります。
63 1階エントランスラウンジのガラス張りの開放的な雰囲気は基本的に賛成ですが、日光が注ぐ形になるため、貴重な古い書物等を展示する場合、色あせ等による劣化が気になります。 展示品の劣化を防ぐために紫外線をカットするガラスやLED照明の使用を想定しています。
64 玄関に庇が描かれていませんが、雨天時の出入りを考えると、是非ともかっこいい庇を作って欲しいです。 庇の設置や屋根の張り出しなど、雨天時の建物への出入りのしやすさに配慮して今後の設計を進めてまいります。
65 平面図では階段下にキッチンがあるようにも見えるのですが,そちら側が見えるイメージ図はありませんか? 1階は集いの場として、簡単な飲食・湯茶のサービスができる程度のカウンターを設置する予定ですが、詳細なデザインに関しては現段階ではまだ検討中です。
66 メモリアルピクチャーウォールには毎年新たな1枚を追加していくことができる仕様とする等、在校生が卒業を機に当会館ひいては神撫会に加わる意識付けができる仕掛けがあると良いのではないでしょうか。 現段階ではメモリアルピクチャーウォールは100年分の卒業写真のみを掲載予定ですが、100周年以降の卒業生のメモリアルのあり方については、ピクチャーウォールもしくはそれ以外の方法など、今後検討してまいりたいと思います。
67 100年分の卒業写真のメモリアルピクチャーウォールというアイディアはとてもいいと思います。楽しみです。
68 素敵な建物だと思います。一階の壁がどのように表現されるのかワクワクします。
69 凄くいいと思います。メモリアルウォールと言うのが楽しみです。
70 年を取って昔お世話になった先生の名前が思い出せなくて困っているのですが、そういうものも調べられたり出来るのでしょうか?データバンクのようなものはあるでしょうか?今は何でもパソコンですから場所取りませんもんね。 今回の計画には学校の歴史に関するデータバンクの整備までは含まれていませんが、そのようなアーカイブのようなものが閲覧できるコーナー(スペース)の設置については、設計を進める中で検討したいと考えています。
71 素敵だと思います!個人的には会館の中に初代校長の近藤英也先生像があれば嬉しいです。 銅像の設置(もしくは移設)までは考えていませんが、近藤英也先生に関する資料などに関しては展示したいと考えています。
72 2階南面のガラスとエントランスの屋根が接する部分の施工は難しそうですね。 今後、詳細設計を進める上で留意してまいります。
(7)ランニングコストについて
73 透明感、開放感溢れる建物である反面、ガラスが多いと空調コストが高くならないか少し気がかりです。 南面からのパースではかなりガラスを多用しているように見えますが、東面と北面外壁にはガラスが殆どありません。西側もガラス面は1階部分だけで高さは比較的低いものとしています。
 南面については、外部からも「Ad Astraの壁」を見通せるようにすることで記念会館の象徴性を持たせることと、内部の活動の様子を外部からも見えやすくすることで「入りやすさ」を実現するために、エントランスのガラス面は必然的に大きいものを使用しています。そのため、屋根を張り出すことで汚れをできるだけ少なくするようにするなど、設計上の配慮をしています。
 一方でご指摘にもありますように、建物全体の維持管理費の低減については、デザインや設備面から、今後の設計の中でも引き続きトータルに検討していきたいと考えています。
74 大きな開口部が印象的ですが、省エネや清掃などのメンテナンスにもご配慮頂ければと思います。
75 建設する以上は、維持管理費や運営費の経費負担によって将来の校費が圧迫されることのないよう、中長期にわたる経費も含めて寄付金を集めるべきではないかと思います。少なくとも、維持管理費を最小限にする設計を引き続き心がけていただければと思います。
76 大きなガラス面の清掃のしやすさについては是非ご配慮願います。
77 建物の中のアクティビティが見えるというのは素敵なことですので、その一番の趣旨である透明性を保ちつつも、ガラス面積を減らすことで、熱負荷を減じ、清掃コストを抑える考慮も必要かと考えます。
78 ガラス面は結露も心配です。空調方式と合わせてご検討ください。
79 ランニングコストについては、中間期の自然換気のスタディのほか、屋根面、壁面の断熱についても十分ご検討いただき、ランニングコストを縮減したいところです。
(8)完成後の利用について
80 長田生は発想力がとても豊かなので、この会館も使用目的を建設段階で絞ることなく幅広い目的で利用できるように、何らかの工夫ができると良いと思います。 ご意見でもいただたように、内部空間の設計に当たっては、現在だけでなく将来の様々な活動や利用に柔軟に対応できるようにするため、各スペースの形状や構成を極力シンプルなものとするとともに、椅子、テーブル等の備品類も移動が容易なものを選定するなど、フレキシブルな場づくりを目指してまいります。
 完成後は兵庫県に寄贈し、学校施設の一部となることから、学校施設の利用ルールを守ることが原則となります。
 歓談のための飲み物、軽食程度の提供は想定していますが、同窓会のようなアルコールを伴う飲食、喫煙等については、学校敷地内の施設である以上、お控えいただくことになります。
 完成後も会館を育てていくという考えの下、より有益な活用に繋がるよう、今後会館オープンに向け、いただいたご意見を踏まえつつ、具体的な運営方法を検討してまいります。
81 校舎とは雰囲気の全く違う建物ができることで、学校全体が変わったりすればいいなあと思ったりしました。そのためには、建物が普段から多くの人に使われる必要があるんだと思います。その使われ方も授業や部活などの普通の学校行事だけでない多様な使い方ができれば、長田高校自体が大学のように自由で楽しい、新しい何かを生み出すことが出来る場所になるんじゃないか?と漠然とですが想像しました。(再掲)
82 各回生クラス単位や部活単位の小規模の集まりや、各回生が企画する講演会や展示会などの企画は、1階、2階どちらでも対応可能でしょうか?
83 1階にはシンクもあるようですが飲食を伴う同窓会に利用することも可能なのですか?卒業後に高校を訪れる機会はなかなかないため、同窓会を会館でできれば嬉しいのですが。
84 1階のスペースはサロンコンサートなどにも使えたら素敵な空間なるのでは、と思います。
85 こんな素敵な建物でミニコンサートなどができればいいなと思います。現役の生徒さんたちは、日頃から部活の練習でも使えるようで、とても羨ましいです。
86 今後完成してからの話ですが、使う人任せではなく、運営委員会のようなものを設け、不定期にでも催し物を開催することで、この会館に親しんでもらい長いこと愛される施設になっていけば良いと思いました。
87 (会館の)使い方については、今後、ワークショップを含め幅広くアイデアを募ってはどうかと思います。

いただいたご意見は、整理のために内容ごとに分割しているものがあります。また、わかりやすくするために、趣旨の変わらない範囲で一部の表現を省略・修正しています。
回答の中の下線部分は、皆さまのご意見を踏まえ、今後の設計において特に留意していく事柄です。